#植物の一覧
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SNSで4地域連携が始まりました!
2021年に1つの世界自然遺産として登録された奄美大島・徳之島・沖縄島北部・西表島。この4つの地域の施設が、SNSを通してつながりあい、それぞれの島から自然の魅力を発信していく新たな取り組みが始まりました。この「南ぬ島の自然遺産」シリーズでは、約2か月ごとに各地域の視点から自然や文化、景観など様々な魅力をお届けします。ぜひ、4つの地域をめぐるように各施設のアカウントを訪れてみてください。◎各地域のアカウント・奄美大島世界遺産センター(Instagram) ・徳之島世界遺産センター(Instagram) ・やんばる野生生物保護センター(Facebook) ・西表野生生物保護センター(Instagram)
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10月の観察日記「植物」
徳之島の森の生態系の中心的存在であるオキナワウラジロガシやイタジイ。そのどんぐりの実の付き具合を調べる調査に参加しました。島内の世界遺産地域のとある森。歩道沿いにあるオキナワウラジロガシとイタジイの20本ほどが調査対象の標本木(ひょうほんぼく)となっています。調査では双眼鏡で標本木の梢を30秒ずつ数か所見て、見つけたどんぐりをカウントします。ずっと上を見ていると首が痛くなるので、なかなか大変な作業でした。こうした地道な調査の結果、どんぐりが多くできる『豊作』の年と、ほとんどできない『凶作』の年があることがわかっています。オキナワウラジロガシは、この日調査したすべての木で、どんぐりを見つけることができませんでした。去年に引き続き、今年も徳之島ではどんぐりが凶作のようです。一方、イタジイはある程度実を付けているものがほとんどで、鈴なりのどんぐりを多数数えられた木もありました。指導をしていただいた先生によれば、どんぐりの豊作・凶作は、どんぐりを食べるカラスバトやトクノシマトゲネズミ、ケナガネズミの子育てにも影響を与えるそうです。どんぐりをつけるカシやシイは、これら森の生きものたちの命を支える大事な木であることを実感した1日でした。
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9月の観察日記「植物」
徳之島の世界遺産地域近くにある森を歩いると、木の下で、白い目立つ花を付けているランに気付きました。ツルランという種で、漢字で書くと「鶴蘭」。花をツルの群れに見立てたそうです。ツルというよりは、人型に見える花をたくさん付け、暗い林床で咲いています。
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ナイトミュージアムを開催します!
ライトを片手に歩く夜の館内は、まるで小さな森の探検。今回は特別に奄美博物館の学芸員・平城達哉氏によるお話もまじえて、とくのしまに棲む生きものたちの魅力を感じるひとときをお届けします。日時:10月3日(金)19:00~20:30場所:徳之島世界遺産センター定員:先着25名持ち物:懐中電灯(1家族につき1つ)参加費:無料申込方法:電話申し込み(徳之島世界遺産センター 0997-84-0726)
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8月の観察日記「植物」
徳之島世界遺産センターでは、3月から開催している企画展『ハブ展』にあわせて、カウンターでも関連するハンズオン展示をおこなっています。その中で、子どもたちに人気なのが、「指ハブ」という八重山諸島(沖縄)の伝統的なおもちゃです。これは植物を編んで作った細長い筒のようなもので、“口”の部分に指を入れて、ひも状の“尾”をひっぱると、全体が締まって指が抜けなくなるというものです。展示した3個の指ハブは、たくさんの指にかみついた結果、だいぶくたびれてしまいました。指ハブの材料は、おもにクロツグ(石灰岩地の森に多い背の低いヤシの仲間)やアダン(海岸に多い常緑小高木)の葉です。これら2種は奄美群島でも自生しており、クロツグは徳之島でマーニなどと呼ばれます(写真は当センター『いのちのにぎわい箱庭』にあるクロツグのレプリカ)。なお、カウンターの指ハブを見て「知ってる」と言う島の人が意外と多くいました。じつは徳之島空港の土産物店で、以前は指ハブが売られていたのだそうです。現在でもミニサイズのものがときおり販売されているようです。
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7月の観察日記「植物」
アダンは海岸に多く生える常緑小高木で、細長くてふちにとげのある葉を茂らせます。7~8月頃、まるでパイナップルのような大きな実を付けます。この実ははじめは緑色ですが、しだいに橙赤色に色づきます。熟した実は甘い香りを放ち、アマミヒヨドリなどがついばむほか、地面に落ちたものにはヤドカリ類が集まってきます。
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外来種移動博物館がやってくる!
~youはどうして鹿児島へ?~外来種って知っていますか?もともといなかった地域に人間によって持ち込まれすみついた生き物のことを指します。テレビや新聞でもよく取り上げられていますが,どうして問題になっているのでしょうか。また,私たちにできることはあるのでしょうか。外来種移動博物館を通して,一緒に学びましょう。【内容】ミニゲーム,パネル展示,工作,動画上映,剥製・レプリカ展示,塗り絵,クイズラリークイズに答えて記念品(ヒアリノート,アメリカザリガニクリアファイル,いきものバッジ)をゲットしよう!📍場所:徳之島世界遺産センター📍日時:8月2日(土) 9:00~16:00📍費用:無料(申し込み不要)
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6月の観察日記「植物」
徳之島では畑の周囲や庭など、あちこちに植えられているソテツ。ソテツは、その葉が畑の緑肥になるほか、実や幹が食料になるなど、人々の暮らしとも深くかかわってきた植物です。そのソテツは、梅雨のさなかに開花期を迎えます。ソテツにはオス株とメス株があり、それぞれの株は違う形の花を咲かせます。オス株の花は塔のような形、メス株の花は丸い形です。どちらも大きく、明るい色で目立ちます。大切な食料であったソテツの実をならせるため、昔は花の時期に受粉作業を行うこともありました。そのやり方は、オス株の花をばらばらにして、長いひしゃくでメス株の花にかけるといったものだったそうです(盛口, 2024, p. 220)。なお、ソテツの実には毒があるので、毒抜き等の処理をしないと食べることができません。こうした処理を施したソテツの実で作る味噌(なり味噌)は、今も島の売店などで売られています。文献盛口満. 2024. 琉球植物民俗事典 聞き書き 琉球列島の植物利用. 八坂書房, 東京.
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五月の観察日記「植物」
徳之島は、例年5月中旬に梅雨入りします。島でちょうど同時期に開花する、「梅雨入りを告げる花」がいくつかあります。そのひとつはイジュの花。ツバキ科の高木で、ツバキに似た白い花を咲かせて目立つ木です。イジュは在来種ですが、植栽されたものがよく見られます。材は建築用材などとして使われるほか、かつては樹皮を、魚を捕るための魚毒として利用していました。 もうひとつは、コンロンカの花です。アカネ科のつる植物で、林道沿いや道路わきなどでよく見られます。花の本体よりも、花を囲む葉が白くて、とても目立ちます。島での方言名は、「童泣かせ」を意味する「われなかさ」や「われなかしかんじゃ」(「かんじゃ」はつる植物のこと)。昔は子どもの仕事でもあった薪集めの際、薪をくくるためのつるとしてコンロンカを選んでしまうと、つるが切れやすくて困ることに由来するのだそうです。
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四月の観察日記「植物」
4月のはじめ、アオバナハイノキの花を見に行きました。3~4月に1cmほどの大きさの淡い青紫色の花が多数咲き、木全体が華やかになります✨個々の花をよく見ると、花粉の鮮やかなオレンジ色がアクセントになっています。この木は徳之島では、南部の森に局所的に生えています🌳開花期間が短いこともあって、花を見ることが難しいと言われます。また、この木は徳之島以外では、沖永良部島と沖縄島北部にしか自生しません。徳之島でアオバナハイノキが見つかったのは、わずか10年ちょっと前の2014年のこと。徳之島の自然には、まだまだ未解明の部分が残されているであろうことを、林道わきで咲き誇るこの木は教えてくれます。
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